広島は緒方監督!来季巻き返しへ14日要請「野村監督の横にいて勉強になった」

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広島は緒方監督!来季巻き返しへ14日要請「野村監督の横にいて勉強になった」

YAHOO!ニュース<デイリースポーツ> 10月13日(月)9時0分配信】

 広島が、今季限りで退任する野村謙二郎監督(48)の後任として、緒方孝市野手総合コーチ(45)に監督就任を要請することが、12日までに分かった。この日、甲子園球場で行われた阪神とのCSファーストS第2戦は規定により延長十二回で0‐0の引き分け。CS敗退が決定したことを受け、若鯉育成に尽力してきた緒方コーチを中心に据えた新体制で来季に臨む方針を固めた。

 今季の戦いが終わった。前半戦の勢いを失って迎えたCSファーストSは、2位阪神の前に敗退が決まった。厳しい現実に直面したが、2年連続Aクラス入りは球団にとって大きな財産。5年間にわたった野村政権はこれで幕を閉じるが、来季に向けて足を止めるわけにはいかない。

 さらなる常勝軍団を築くため、悲願の優勝を目指すため、球団は、緒方コーチに新監督を要請する方針を固めた。

 緒方コーチは現役時代、走攻守3拍子がそろった外野手として活躍。盗塁王を3回、ゴールデングラブ賞を5回獲得した。2009年に現役引退後は、野村監督の下で10年に野手総合コーチ、11~12年に守備走塁コーチ、13年に打撃コーチを歴任。今季は実質的にヘッドコーチにあたる野手総合コーチを務めた。野村野球を継承し、より発展させていく最適任者であることは間違いない。

 緒方コーチは試合後、神戸市内の宿舎から帰広する際に報道陣に対応した。「球団から正式な話はない。まだ何も言えない」と断った上で、「野村監督の横にいさせてもらって、勝負に挑む姿勢、采配面ですごく勉強になった。チームは年々力をつけている。自分はいろいろなところを任せてもらって、チームの力になれたかは分からない。それでも、チームが強くなるために、貢献したい気持ちはあります」と現在の心境を述べた。

 コーチ陣は全員、14日に球団側と面談する予定。その際に正式な就任要請を受けるもようだ。新井宏昌打撃コーチ(62)、石井琢朗守備走塁コーチ(44)は残留が濃厚。そのほかコーチ陣に大幅な変更はなく、2軍を含めた配置転換が基本線となる方向だ。

 今のカープには、野手では菊池と丸の“キクマル”に堂林、会沢ら、投手にも大瀬良、中崎、中田らまだまだ伸びしろのある若手選手が数多くいる。現役時代に度重なる故障にも苦しみ、栄光と苦悩をともに味わった緒方新監督ならば必ず、若鯉をさらなる高みへと導いてくれるに違いない。新たな指揮官の下、カープが新しい歴史をつくっていく。